【成長ホルモンを味方に!vol.2】
前回の『成長ホルモンを味方に!』では、「成長ホルモン」について話ました。今回は、その「働き」について話していきますね(^-^)
【成長ホルモンの働き】
成長ホルモンは、成人した私達にとって「体を良い状態に維持するために働く必要なホルモン」です。そして、次の様な働きかけをしています。
・骨格筋の成長成長
ホルモンは食事で摂取したたんぱく質を筋肉に合成させ、骨格筋を成長させる作用があります。
・骨の成長、維持
成長ホルモンは骨芽細胞および破骨細胞の分化・活性を促進し、骨代謝の回転・恒常性維持に必要なホルモンです。
・脂質の代謝
成長ホルモンは、脂肪を分解したり、また、肝臓で作られたコレステロールの取り込みを促したりすることにより、最終的には血中のコレステロールを低下させる働きがあります。
・皮膚の乾燥予防、発汗のコントロール
皮膚の汗腺に成長ホルモンの受け皿があり、成長ホルモンが汗腺にたどり着くことで発汗量が増加し、皮膚に潤いが出ます。
【成長ホルモンの分泌量が低下するとどんな問題が起こる?】
・筋肉量が減少し、筋力低下につながります。
それに伴い心臓の機能が低下し、運動能力も低下し、疲れやすくなるなど日常生活にも支障をきたします。
・LDL-コレステロール、総コレステロール、中性脂肪の増加がみられ、反対に、HDL-コレステロールは減少します。
そのまま放置していると、心筋梗塞や狭心症の前段階となる動脈硬化が進む原因となります。
・体脂肪(特に内臓脂肪量)が増加することで、肥満症になります。
また内臓脂肪が増加すると、血糖を筋組織へ橋渡しをしてくれるインスリンの働きを低下させるため、糖尿病を引き起こす原因となります。
・骨代謝が低下することで、骨折しやすくなったり、骨粗しょう症になりやすくなります。
・発汗量が減少することで、皮膚は乾燥し、薄くなります。
また発汗量が減少すると、体の表面から熱が発散されにくくなり、体温の上昇につながり、運動機能が低下する原因にもなります。
『成長ホルモンを味方に!vol.1』でもお伝えしたように、成長ホルモンの分泌量は年齢とともに減少します。ですから、年齢を重ねるほど、成長ホルモンの分泌を促す筋力トレーニングなどの無酸素運動は非常に大切になってきます。
「健康診断でに内臓脂肪が多いといわれた」
「最近疲れやすくなってきた」
「骨密度が気になって…」
「肌のカサつきが気なって…」と…
心当たりのある方は、しっかりと筋力トレーニングをしましょう(^-^)/
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